新型コロナウイルスが収束して、テーマパークが以前と同じように営業するにはどのような条件が必要なのか?
あくまで素人考えですが、新型コロナウイルスの怖さが、現状のインフルエンザ程度までならないと、ワタシはダメだと思っています。
新規の感染者が減ったり、医療に余裕が出来たりと、指標は色々あると思います。
それらに加え、インフルエンザに対するタミフルやリレンザのように良く効く薬が開発されたり、感染を100%防ぐことはできなくても、症状が軽く済むと言われているワクチンが開発される。
もしくは、集団免疫は成立しないという話もありますが、集団免疫ができることが条件となるように考えています。
それまでは、新型コロナウイルス(COVID-19)と共存する生活をせざるを得ない状況が続くことになりそうです。
上海ディズニーリゾート再開
1月25日から休園していてた上海ディズニーリゾートが、約3か月半ぶりとなる2020年5月11日に再開するニュースが届きました。
その営業形態を見てみると、さきほど書いたように新型コロナウイルスと共存する形での再開となっています。
共存するということは、これまでのように完全フリーではなく、色々な規制や決まり事が設定されています。
今日は、いくつかのニュースサイトで取り上げられた『上海ディズニーランド再開』のニュースの内容や、上海ディズニーランドのプレスリリースを翻訳したものをもとに、感染拡大防止策をとりながら、上海ディズニーリゾートが営業を再開する内容をまとめてみました。
まとめたくなったのは、USJ再開にも少なからず影響を与え、ゲストがそのことを知ったうえでパークに行くことが必要だと感じたからです。
では、ワタシの知る限りの範囲でまとめてみます。
上海ディズニーランドの感染予防策
まず最初に、拾い読みしたものの中から、感染予防策などについて箇条書きでまとめてみます。
- 検温
- マスク着用(ゲスト・パーク従業員共)
- 接触者の追跡をするため(スマホで?)QRコードを読み取る
- 入場者数を制限する
- ゲストの間を空けるソーシャルディスタンス
- 消毒の徹底
- キャラクターとの写真撮影は実施しない
- 一部屋内アトラクションはクローズ
体温の検温
検温に関しては、パーク入場時に行われるようです。
検温の上、発熱が認められた場合、パークへの入場を断られる可能性がありますが、入場できない体温を何度に設定されているのか、具体的な数字を示したものは見当たりませんでした。
ただ、平熱は個人差があるため、具体的な数値を設定することの難しさはあると思います。
マスク着用の義務
公式プレスリリースには『食事中を除き、リゾートへの訪問中は常に承認されたマスクを着用してください』と書かれてあります。
承認されたマスクがどのようなものなのか分かりませんが、パーク滞在中、マスク着用が義務化されていて、はずことが許されるのは食事中のみとなります。
日本人にとって、マスク着用は当然のことと受け止める方が圧倒的に多いと思うので、これに関しては違和感ありません。
マスク着用は、ゲストとスタッフ双方が義務となっています。
また、スタッフが着用するマスクに関しては、ディズニー流の楽しいデザインになるという記事もありました。
接触者の追跡をするため(スマホで?)QRコードを読み取る
パーク入場時にQRコードを読み取り、名前など個人情報と紐づけされるのでしょう。
これは、一日の行動がすべて記録されることを意味していると思われます。
パーク来場後に感染していることが分かった場合、接触者を洗いだすために必要なのでしょう。
新型コロナウイルスは、無症状の方の割合が多いということがあるので、必要な対応かもしれません。
この制度をUSJが取り入れた場合、スマホで読み取るとなると、スマホを持っていない人は入場できなくなる可能性があります。
また、GPS機能をオンにしたままになるので、ワタシの場合、古いスマホでバッテリーの持ちが悪いため、充電できるようにしておく必要がありそうです。
入場者数の制限
3密の中の一つ『密集』を避けるため入場制限が行われます。
上海ディズニーランドの最大収容数8万人の所、政府の指針では3分の1の 2万4千人を上限と設定されているようですが、パーク側は、当初はそれより少ない人数で運営すると書かれている記事が多くありました。
また、レストランやショップ、アトラクションでも利用者の数を制限する模様です。
この制限を可能にするため、チケットは日付指定のものを購入する必要があり、一日あたりの販売数が制限されます。
チケットは日付指定購入 年間パスは事前予約が必要
パークに入場するには、事前に日付指定のチケットの購入が必要で、2020年5月8日午前8時から公式ホームページなどで受け付けが開始されていますが、当面は1日当たりの販売枚数が制限されます。
また、年間パスを持っている人も事前予約が必要となっています。
この、年パスの予約の方法がどのようなシステムになっているのか知りたいところですが、記載されているものを見つけられなかったので、上海ディズニー公式サイトを翻訳したもので確認したところ、以下のようなことが書かれていました。
年間パスの所有者は、公園に行く前に、リゾートの公式オンラインチャネルを通じて訪問日時を予約する必要があります。この「事前予約期間」中は、上海ディズニーランドの一般入場券はご利用いただけません
オフィシャルサイトに年パス用のページがあり、そこから事前予約することによって入場できるようにするようです。
また、チケット購入にあたり、実名や身分証番号などを登録する必要があるようです。
これは、接触者の経路をたどるため必要なことなのだろうと思います。
USJの場合、オフィシャルサイトで購入する場合、クラブユニバーサルに登録する必要があり、通常は実名登録しているはずです。
これが代用になりそうだと思ったのですが、パーク来場者全員のデータが必要だろうと思うので、今後、USJに行くにはすべての人がクラブユニバーサルに登録する必要が出てくるかもしれません。
また、気になるのは、エクスプレスパスのありかたです。
ゲストの数が多いため、一日に体験できるアトラクションに限りが出ていました。
しかし、入場料とは別に有料のエクスプレスを購入することによって体験できるアトラクションの数を増やすことができたのです。
このチケットの位置づけがどうなるのか、まったく読めません。
人数制限をしたうえで実際にパークを運営てしてから、色々と手直しが入るような気がします。
また、有料ではなく、時間指定の無料のエクスプレスパスやスマホアプリを使ったものも運用されているので、これらを使い、指定された時間に対象アトラクションに行くようにすれば、数を制限できるでしょう。
紙の入場整理券を発行すると、配布開始時間に、必ず人の列ができるので、現実的ではないように思います。
人と人との間を空けるソーシャルディスタンス
このソーシャルディスタンスが、多くの人が集まるテーマパークにおいて一番ネックとなる部分で、ショーやアトラクションの運営に大きく影響するでしょう。
どういう意味なのか、ピンとこなかったものに『バーチャル入場列』というものがありました。
別記事に関係者の話として、アプリを活用して、来場者に順番が回ってきたことを知らせ、 順番待ちの行列を作らせないようにするという話も出ていました。
ここからはUSJが再開される時に行われるのではないか? と考えたワタシの憶測です。
チケット購入は、事前購入のみで、チケットブースに並ぶのはNG。
入場時など、並ぶ際には距離を取るよう求められる。
チケットが一日券という設定のみだと、オープン前にたくさんの人が集まるのは間違いないので、入場時間によって価格を変えたものが販売されるのではないかと予想しています。
現在、午後3時以降に入場できるトワイライトパスというチケットがあります。
このチケットを例えば2時間おきに細かく設定することで、入場ゲートに人が集まる人が分散されるはずです。
ただし、滞在時間が短いほど価格を安くする必要があると思います。
しかしパーク運営にとって、価格を下げるのは厳しいかもしれません。
アトラクションの場合、時間指定『eパス』を用意して、決められた時間に必ず行くようにすることも考えられますね。
アトラクションやショーの対応
一部のショーは再開されず、キャラクターとの写真撮影も当面は禁止するようです。
これは、特定のエリアに人が集中するのを避けるための配慮となっています。
乗り物には他人との距離を置くため、座席に座ってもらい、ソーシャル・ディスタンシングを保てる人数のみで運行すると書かれているものがありました。
このようなことがあるため、入場者数を制限する必要があるということになりますね。
アトラクション 一部のシアターアトラクションはクローズ
上海ディズニーランドのHPを翻訳機能を使って確認してみたところ、以下のような事が書かれていました。
ここまで書いたことと重複する部分もありますが、貼ってみます。
各ゲストの健康と安全を確保し、法律や政府当局からの要求に準拠するには、すべてのゲスト(子供を含む)が情報を登録する必要があります。
エントリー前に、キャストメンバーが体温を測定し、健康QRコードを提示してください。身分証明書の原本をご持参ください。
上海ディズニーランドのアトラクション、乗り物、一部のショー、ショッピングやダイニングの場所の大部分が、制御された出席で営業を再開します。
子供たちの遊び場や劇場ショーなど、いくつかのインタラクティブなアトラクションと体験は閉鎖されたままになります。
社会的な距離に対応するために、パレードや夜間のスペクタキュラーも後日戻ってきます。
キャラクターとの緊密な相互作用とクローズアップ写真は、再開の最初のフェーズでは一時停止されます。
一部のアトラクションがクローズされることに関しては、『劇場ショーなど、いくつかのインタラクティブなアトラクションと体験は閉鎖されたままになります』という部分が当てはまります。
ニュースの中には、『シアターショーは休止する』と書かれたものもありました。
となると、ユニバーサルモンスターモンスターライブロックンロールショーやSING、ターミネーター2などが当てはまるように予想できますが、屋内アトラクションという枠で捉えると、もっと多くのアトラクションがクローズした形での再開もありえますね。
スタッフはゲストと接触しない交流となる
プレスリリースに以下のような文章がありました。
『キャストには、洗浄やソーシャル・ディスタンシングを含めて「ゲストと接触しない交流に重点を置く手順」の研修を受けさせて、マスクなどの防護具も支給する』
USJに取り入れられた場合、これまでとはまったく違う対応になりそうです。
ゲストへの声掛けがされなくなる。
子供さんに配布されるシールなどの廃止。
ツアーの廃止。
この他にも多くの場面でドライな接客になるでしょうから、ゲスト側の認知が必要だと思います。
キャラクターとの写真撮影は実施しない
この措置は、ソーシャルディスタンスと同じ考えとなりますね。
キャラクターがいると、触れ合いたくなります。
となると、『写真を撮る→距離が近い』
となってしまいます。
人が触れることでキャラクターが感染リスクを持つ存在になってしまう可能性がありますし、ゲストが触れるたびに消毒するのは現実的ではありません。
これも仕方のないことかと思います
消毒の徹底
拾い読みしたニュースの中には以下のような事が書かれていました。
『施設内をこまめに消毒し、レストランなどで来園者に手洗いの徹底も求める』
『パーク入場時の消毒に加え、レストラン利用時の手洗いや消毒』
この文章には、ゲスト自身も咳エチケット、こまめな手洗いなど、気を付けてください、という意味も含まれていると思います。
このように、多くの制約や決まりごとがあったり、ゲスト自身のマナーが求められる形になるのは間違いないでしょう。
消毒って、簡単じゃないと思うんです。
なぜなら、ゲストがどこを触ったか、飛沫がどこに飛んだかなど、すべて確認できるわけがないので、完全を求めるのは無理があります。
だからこそ、
今日のまとめ
いくつかのニュースサイトや上海ディズニーリゾートの公式発表を見ると、ユニバーサルスタジオジャパンが再開する時も取り入れられるであろうと考えられることが書かれていました。
それらの多くは日本で盛んに言われている『3蜜』を避けること。
これは言うまでもなく、新型コロナウイルスの感染リスクを下げる目的です。
ディズニーがこのような形で再開したことは、その他多くのテーマパークに影響を与えることは間違いありません。
日本国内でも、ハウステンボスが、5月16日から5月31日まで、長崎県在住の方限定で、一部営業することが発表されました。
では、USJはいつ再開するのか?
これについては、ワタシのような素人が軽々しく口にできることではありませんが、一つの指標としては、先日のブログで書いた大阪府休業要請リストからテーマパークが外れる事が最初のハードルだと思います。
USJ・ユニバーサルスタジオジャパンが再開される時、ここまで書いてきた内容の中で採用されるもの、採用されないもの、まったく視点が違った決まり事などがあることでしょう。
どのような形で再開するにせよ、感染拡大の発端にならないよう、ゲスト自身も気を付ける必要がありますね。
このブログを書くにあたり参考にしたサイト
日本国内の他のテーマパークについてのニュースやプレスリリース
三重県はテーマパークや映画館、商業施設は、県外客の利用を除くことを条件に休業要請を解く。
ハウステンボスは5月16日(土)から5月31日(日)まで、長崎県在住の方限定で一部営業します。
コメント
こんばんは。
お久しぶりです。
勝手な予想ですが、再開したとしても従来のような季節ごとのイベント(ex,クールジャパン、ハロウィン) はしばらく難しいのでは無いかと思われます。それらが実施されることで必然的に多くの入場者が殺到してしまいかねません。
またニンテンドーワールドに関してもオープン時期の延期があるかもしれません(繰り返しますが個人の意見です)このエリアはいわば「多くの人を呼ぶ」ための場所なので事態の収束を待たないと開業は難しいと思われます。
>りんごさんようこそ♪
上海ディズニーやアメリカのシティウォークが再開されたニュースを見ていると、色々な策を講じていますが、これまで通りの営業とは程遠い感じです。
クールジャパンにしろ、ニンテンドーワールドにしろ人を集めるためのイベントであり、新しいエリアですから新型コロナウイルスの脅威が低くならない限り、りんごさんが書かれている通りだろうと思います。
現状で再開したとしても、多くの規制や決まりごとが設定されるのは間違いないでしょうから、それを理解して、キチンと守るゲストの意識も大切だと感じています。
新型コロナウイルスの脅威が、現状で例えるとインフルエンザ程度に低くなるまで、フルオープンは難しいだろうと思っています。