新型コロナウイルスの陽性者が続けて1000名を超える状況になり、大阪府吉村知事は、2021年4月19日以降の状況によっては、緊急事態宣言の発令を政府に要請する意向を示しています。
そして、緊急事態宣言が発出された場合、百貨店やテーマパークなど、人が集まる施設に休業要請を行う認識も示しています。
過去二度の緊急事態宣言がいつからいつまでだったか、USJの臨時休業はいつまでだったのか、まとめたうえで、今思ってるいことなどを書いてみます。
大阪府に出された緊急事態宣言とUSJ臨時休業の期間
大阪府には、これまで2度緊急事態宣言が発出されました。
2回目 : 2021年1月13日~2月28日
1回目の緊急事態宣言が発出される前の2020年2月29日、USJは臨時休業を決めました。
発表当初は、2020年2月29日(土)~2020年3月15日(日) までの16日間の臨時休業となっていました。
後に2020年4月12日(日) まで延長され、その後も延長され最終的には、2020年6月19日までの長期臨時休業となったのです。※年パス向けプレオープンは6月8日からでした
昨年の臨時休業延長の流れをブログにまとめています。
新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が大阪市に適用されたことを受け、ユニバーサルスタジオジャパンは入場者数を絞って営業しています。
しかし、「まん延防止等重点措置」が適用されて以降も、陽性者の数が減らない状況を受け、先に書いたように、大阪府知事は3度目の緊急事態宣言の発出を国に要請する考えを示しています。
2021年になってからの、2度目の緊急事態宣言では、テーマパークへの休業要請はありませんでしたので、入場者数を絞ってUSJは営業を続けていました。
しかし、3度目が発出された場合、再び臨時休業する可能性が出てきたのです。
陽性者の数が減らない現状、人が集まる施設に手を入れるのは分かりやすい策です。
電車の移動や食事も伴うため、人の流れを止める効果があるでしょう。
しかし、経営側から見ると、できうる策を講じ、経営しているのだから、これ以上、何をしろというのか。という気持ちがあるのではないでしょうか。
USJが行う感染予策とゲストが行う予防策
ユニバーサルスタジオジャパンでは、政府や地方自治体の要請に従い、ガイドラインに沿って、できうる限りの対策を講じています。
パーク側が行っている対策は、消毒薬の設置や検温、そして、ゲストが触れた場所などを消毒したり、ショーでは、人と人との間隔を空けるように足元のマークを設置し、近づきすぎると離れるように促しています。
このように書くと、感染予防策が行き届いているように感じます。
しかし、実のところ、パーク側が講じている策が、すべての場面、場所で必ず守られているかというと、そうではないのが事実です。
例えば、消毒液の設置はパーク側の対策です。
その消毒液を必ず使用するようになっているのが、入場時の手荷物検査の時です。
しかし、パークに入ったあと、使用するかしないかは、ゲストに任されている場面が多くなっています。
すべてのゲストの行動に注意を払うことは不可能なので、ゲストの意思に任されているのです。
そして、先ほど触れたショーを見たり、待ち列で指定されている足元のポジションマークについても気になる所があります。
このマークは、人との距離を保つために準備されています。
屋外のショーでは、クルーがその位置に立ってくださいと声がけする場面を見かけます。
しかし、アトラクションの待ち列では、そのような場面はまれで、ゲストの意思、行動に任されている場面が多くなっているのです。
例えば、マリオカートでのワタシの経験の話ですが、自分は前の人との距離を保っていても、後ろの人はすぐ近くまでやってくることが多く、必ずしも守られているとい言えません。
間隔を空けるようなアナウンスはあるものの、クルーが少ないため、個々のゲストに促す場面はほとんど見かけません。
また、マリオカートの待ち列はすべて屋内となっていて、窓は一つもないので、換気が気になりますが、どのようなシステムになっているのか、わかりません。
ただ、換気に関しては、「建築基準法第20条の2」で、 換気設備の技術的基準が定められているそうなので、それに沿ったシステムが整っているはずです。
そもそも、換気は目に見えるものではありませんので、どのようなシステムになっているのか、パーク側が示してくれると安心感が増すことになると思うのですが、ワタシは見たことがありません(提示されているならすみません)。
テーマパークでの感染予防は、施設が対策を講じ、行動する側が守ることに尽きます。
それがリスク軽減に繋がるので、地味に続けていくしかありません。
来週、陽性者が減り、二度目の休業にならないことを祈ります。
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